赤ちゃんって心理学ではどうやって分析してるの?

「人を心理的に分析する」と聞いて思い浮かぶのはどんな感じでしょうか?

おそらく思い浮かぶのは「その人の動きを見たり」、「インタビューをしたり」、「心理テスト受けさせたり」といった感じでしょうか。

しかし、特にそんなはっきりとした動きもしないし喋りもしない、もちろんテストなんか受けられない小さい赤ちゃんってどうやって分析すると思いますか?

その方法について、今回は解説をしていきたいと思います。

お母さんもしくはお父さんと一緒に遊んでいるところを観察

自分一人で動き始める、喋り始める3歳から4歳ぐらいになったら、その子単体でも研究ができます。

しかし、赤ちゃんはそれができないので、お母さんもしくはお父さんと一緒に遊んでいるところを観察します。

いろんな方法ありますが、最近出てきた研究法として、CARE index(ケア・インデックス)といいものがあります。

Child Adult Relational Experimental indexの略なので、訳すとすると子供及び大人の関係に関する実験的指標みたいな感じになると思います。

その方法として、片親(大体はお母さん)と赤ちゃん(生後すぐから18ヶ月くらいまで)に対し、「いつもしている通りに遊んでください」とお願いします。

f:id:keiraf:20190511005725j:plain

その遊んでいる様子を3分間くらいビデオに撮り、その親子関係を分析します。

お母さんお父さんとの遊び方で将来の性格や人格の可能性も分析

親も一緒に分析することにより、まだしっかりと人格ができていない子供なので、将来どのような性格や人格を持つ可能性があるのかも一緒に分析します。

その分析のパターンについて、少し詳しく解説していきます。

 Sensitive-cooperative (子供に対して敏感な親と協力的な子供)

一番問題がないとされているタイプです。

親の特徴としては、子供が求めていることをきちんとやってあげるタイプの親です。

子供が笑ったら笑い返してあげたり、もし子供が嫌がっているのであれば、無理に子供をいじったりしません。

一つ例をとると、人間にとってパーソナルスペース(自分の体にとても近いところ)に入られるのって嫌な場合があります。それは子供も同じです。

このスペースに入られて嫌がっているな(声を出したり、蹴ったり)察知したりしたら、子供と少し距離を置いたりしてあげます。

f:id:keiraf:20190511023748j:plain

逆に子供の面で言うと、親に積極的にコミュニケーションを取ろうとしていることが特徴的です。

例えば、親に対して目を合わせたり、少し大きい赤ちゃんだと、自分の持っているおもちゃを渡す仕草をしたりすることがあります。

このようなパターンを示す赤ちゃんは、他にもいろんな要因はありますが、将来的に人の気持ちを汲み取ることが得意な人に成長をする可能性が高いとされています。

もちろん行動パターンはこれだけではありませんが、「子供のニーズに敏感な親」と「親と関わろうとしている子供」のコンビネーションがこのパターンです。

Controlling-Compulsive(支配的な親とそれに従う子供)

このパターンの親の特徴としては、自分の求めていることを押し付けているパターンです。

よくあるパターンとしては、「自分と遊んでいて楽しいでしょ」といった風にして、子供が嫌がっていても、ずっと笑顔を見せつけるパターンです。

f:id:keiraf:20190511013040j:plain

子供からすればこんな感じに見えてるはずです笑

一方子供側は、「親の期待通りの行動」をするパターンが見られます。

笑顔の押し付けという例で考えると、親の方を向くときは笑い、他のところをみたら急に悲しい顔になったりします。

この赤ちゃんは、「人の顔を伺って行動する」ことに長けた性格を持つ可能性が高いとされています。

ちなみに日本人の親と子供を観察すると、このパターンが多かったりします。人の顔を伺うってまさに日本文化的ですからね。

笑顔だけではありませんが、このように、「自分のさせたい行動をを押し付ける親」と「親を喜ばせる行動をする子供」が特徴的なパターンです。

Controlling-difficult(支配的な親とそれに反抗する子供)

これは、「支配的な親」と「それに対抗する子供」のパターンです。

親は上のControlling-compulsiveの時の場合と同じです。自分の求めることを押し付けるパターンですね。子供の反応が異なります。

このパターンの子供は明らかに抵抗をみせます。

例えば親を蹴ったり、顔の前に手をだしたりして拒否をしまします。表情も明らかに嫌そうな顔をしている場合が多いです。

あとは、子供をくすぐったりするパターンもこれに分類されます。子供は笑ってはいるかもしれませんが、大人でもくすぐられて喜ぶ人はそうそういないと思います。といわけで、子供も、顔は笑うかもしれませんがとても不快な思いをしています。

「顔は笑っているけど、すごく不快な思いをして抵抗をしている」子供、「喜ばせようとして無理やり笑わせている」親というかなり綺麗にこのパターンにはまります。

f:id:keiraf:20190511020634p:plain

他のいろんな要因によって変わりますが、可能性として、このパターンの子供は自己主張の激しい特徴を将来的に持つ可能性が高いとされています。

アメリカや大陸ヨーロッパなど、自己主張の激しい文化で容認される行動パターンですね。

Unresponsive-Passive(子供に無関心な親と受動的な子供)

これは子供と親が完全に切り離されてしまっているパターンです。

親の特徴としては、子供に対して全く興味を示さないか、もしくはほとんど示しません。

例えば、子供との遊び方がわからず、子供を放置してしまったり、とにかくおもちゃを目の前に見せるだけみたいな行動がそのパターンです。

f:id:keiraf:20190511025727p:plain

その一方で、子供は何も反応をしめさないことが多いです。ほとんど寝ているような反応を示したり、親を無視して完全に一人で遊んでしまっているような状態を見せることがあります。

このパターンの子供の将来的な可能性として、「人と話すのが苦手」、「人見知り」といった性格に繋がる可能性が高いとされています。

このパターンがいきすぎてしまうと、ニグレクトのベースになってしまうこともあります。

まとめ

CARE indexはとても複雑なので、ここに書いてあるパターン以外にもかなり多くのパターンもあり、たくさんの例外があります。

なので、ここに書いてあるのはほんの一例だと思っていただければ幸いです。

残念ながら、これは日本ではほとんど広まっていない概念なので、日本語で検索したり、書籍等を調べても全く出てきません。

英語に対して抵抗のない方限定になってしまいますが、筆者の教わっている先生が所属している研究機関での紹介ページはこちらになりますので、興味のある方はぜひ読んでみてください↓

www.attachment.services

返信を残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です