「優しい人」が生きづらい理由【心理学的に解説します】

どこかで「優しい人は生きづらい」ってどこかで聞いたことありませんか?

「優しくて繊細な人はうつ病になりやすい」なんて言われますので、おそらくその影響もあるでしょう。

周りには「優しい人」と言われることが多いものの、うつ病になったりしている、まさに「優しくて生きづらい」張本人であり、心理学を大学院で学んでいる筆者が解説をしていきます。

【大前提】優しい人は2タイプいる

「優しい人=優しい行動をしている人」と一種類しかいないように感じるかと思いますが、優しい人は二つのタイプに分類されます。

  1.  自分の身を守るために他人に優しくしている人(タイプA)
  2. 単純に「他人に優しくすること=喜び」なので優しくしている人(タイプB)

タイプBは世間一般で考えられている優しい人です。「優しいことをすること=喜び」の人です。優しいことをすることが単純に楽しいので、優しくしています。

一方、タイプAの人は「他人に優しいことをすること=自分の身を守る手段」になってしまっている人です。

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自己肯定感が低く、他人にこれ以上下げられたくないので、「優しい人」という評価を無意識下で欲してしまっているパターンです。

ですが、表面的な行動は全く同じなので、タイプAとタイプBは「優しい人」と一括りにされてしまいます。

二種類の優しい人を見分ける方法はいくつかあります。

  1. 自分に対する批判に強いかどうか
  2. 他人に反対意見を’直接’言えるかどうか(見えないところで言っているのはダメです)
  3. 他人の気持ちに対する共感が強いかどうか

タイプBの人は多くの場合は生きづらくありません。他人との関わりの中で喜びを見出すことが得意なので、とても生きやすいです。「人生楽しい!」のタイプですね。本当に羨ましいです笑

生きづらくなってしまうのは、往々にしてタイプAの人です。その理由について、以下に解説をしていきます。

自分を責めてしまう

タイプAの人の大きな特徴として、「自分を責めてしまう」という特徴があります。

その特徴を理解するには、まずタイプAの人がなぜ人に優しくしてしまうのかを理解する必要があります。

  • 自己肯定感が低い↓
  • これ以上低くされないように、周りから自分を守りたい↓
  • 自分を守るために、自分や自分の行動に反対する人の数を減らしたい↓
  • 「優しい人」と思われれば、他人は攻撃してはこない。↓
  • 人に優しくする

これらは全て無意識の領域で行われているので、本人にはわかりません。

しかし、「自分に対する敵を減らしたい」という動機で行動をしているのが分かるかと思います。

「自分に対する敵を減らしたい」という動機があるとすると、相手に優しくしないことはあまり合理的ではありません

もし何かが起きた時に自分ではなく相手を責めるという行為は、「なんだあいつ反対しやがって」と自分に敵対する人を増やしかねないので、合理的に避けなくてはいけません。

人間は他の哺乳類と違い、合理的かつ論理的に考える生き物ですので、無意識下でそれを避けてしまいます。

そうすると、相手に敵対心を見せるよりも、自分を責めていた方が合理的です。

そんなわけで、タイプAの人は自分を責めてしまい、それが生きづらさにつながってしまいます。

ちなみに、「優しい人がうつ病になりやすい」なんて言われますが、これを考えれば簡単に理解できます。自分を責めなければうつ病にはなりにくいですからね。

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周りの人は自分を攻撃してくる可能性があると考えてしまう

タイプAの人は、小さい頃に何らかの問題を抱えた両親の元で育てられたりしてるパターンがほとんどです。

小さい頃から親や友人から無下に扱われたことにより、「周りの人は信用できず、自分を攻撃してくる可能性がある。」という考えが刷り込まれてしまっています

その影響は大人になっても続き、「周りの人が信用できない」、「自己肯定感が低い」といった状況に陥ります。

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自分を攻撃してくるかもしれない信用できない人たちに囲まれているので、そのような状況の中で生き抜く方法として、

  1.  人の顔を伺い、人を逆立てるようなことをしないこと
  2. とにかく相手が喜ぶことをする
  3. 何か起きたら人ではなく自分を責める

のような行動を取ってしまい、タイプA型の「優しい人」が完成します。

筆者もそんな感じなので痛いほど分かりますが、このような方法を取っていたら敵に囲まれ、自分の身を守ることに徹する人生」という人生そのものが四面楚歌状態なるので、生きやすいわけがありません。

日本文化的に「優しい人」が奨励されている

少し話がずれてしまうかもしれませんが、日本はタイプAの人がとても多いので気づきにくいです。

ここまで読んで頂いた方で気づいている方はいるかもしれませんが、「人の顔を伺う」、「相手に優しく自分に厳しく」、「相手の言うことには従いましょう」

ってすごく日本っぽくないですか? そんな風な子が「いい子」とされていますよね。筆者も学校での関心意欲態度はいつも「大変良い」でした笑

タイプAの人が自分の考えを修正していくには、それが自分を困らせていると気づくことが第一歩です。

しかし、タイプAの優しい人が文化的に奨励されてしまっているため、自分の考え方のクセにも気づきにくく、修正するべきものだとも思いません。

「日本はうつ病が多い」、「日本は生きづらい」なんて言われていますが、これも大きく関係しているのではないのかなーと考える次第です。

まとめ. 生きづらさは改善することが可能

タイプAの考え方からタイプBに持っていくことは、小さい頃から何十年もしてきた考えしかも無意識の部分を変えるので、とても難しいです。

しかし、タイプAの生きづらさはある程度改善することが可能です。

筆者の専門では、タイプBの人のことをTypeB personalityと呼びますが、もともと別のタイプだったけど後からTypeB personalityとなった人のことを、Earned typeB personality(獲得されたタイプB)なんて呼んだりします。

こちらにその生きづらさを改善する方法を解説しています↓

優しい生きづらい人が少しでも生きやすくなる方法

ここまで読んでくれた方はありがとうございました!(^ ^)

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