【実例あり】高学歴な親がやりがちな問題のある子育て

学歴社会はなくなりつつあると言われていますが、いまだに学歴は大きな意味を持っています。

学生の就職活動とかでは学歴フィルターなんてものがあるみたいですしね。

そんな社会では「学歴が良い=とても良いこと」とされており、高学歴を勝ち取った人はいわゆる勝ち組とされています。

ですが、高学歴だからこそやってしまう子育てのミスが存在します。

そのミスを心理系大学院の筆者が解説していきます。

過剰に論理的になってしまう

勉強もできて、かつ仕事で結果も出しているような方はとても論理的で頭が良いです。

勉強ももちろんそうですが、ビジネスやその他の仕事で成功するためには合理的、論理的である必要がありますからね。

外資系コンサルとかにいるバリバリ仕事ができる人は論理的でとても例外なく賢いです。

ですが、この論理性が子育てでは仇となってしまうことがあります。

社会的に成功するには論理性が高い必要性がある

人は「感受性」「論理性」を持っており、それによってだいたい3つのタイプに分けられます。

  • 感情的感受性が高めな人
  • 論理性が高めな人
  • 両方同じぐらいの人

この中でも論理性が高めな人は、頭を使うような受験勉強や、起業家や学者などの知的生産性が高い仕事が向いています。

なので、学歴が高い人の中には論理性高めの人が多いです。

ですが、このタイプの人は感受性が低くなってしまうことが多いのが弱点です。

子育てで重要なことは、感受性>>>>論理性

大人の社会で成功するには、論理性が重要です。

ですが、子育てではそれが逆転します。

子供にとって、親から欲しいものは以下のものであるとされています。

  • 敏感性(Sensitivity) :子供の感情に敏感であること
  • 受容性(Acceptance) :子供の個性を受容する力
  • 心理的利用可能性(Psychological accessibility):子供が感情的に取り乱した時に、いつも心理的に支えられる力

この中でも、受容性(Acceptance)は合理的でもあとから身につけることはできます。

個性を理解し、それを受容することは感情は必要ありませんからね。

ですが、合理的な人は敏感性(sensitivity)、心理的利用可能性(psychological accessibility)がとても苦手なことが多いです。

感情に敏感であったり、心理的に支えるためには、論理性が必要ではありません。

必要なのは「子供がどんな風に感じているのか」、「子供がどんなことを求めているのか」ということを読み取る力であり、それは感情的な人が強みを持っている領域です。

論理的な学歴の高い人はこれを弱みとすることが多いです。

なので、「自分は論理的である」と実感している方は、「子供はどんな風に感じているんだろう」、「何を求めているんだろう」と意識して子供と接してみてください!

大学院博士課程卒大学教授Aさん、高卒工場勤務Bさんの事例

例として、筆者の聞いたことのある事例を紹介します。Aさんとしましょう。

Aさんの職業は大学教員であり、両親もいわゆる超高学歴と言われる方でした。

Aさんも高学歴で、論理的でとても頭の良い方です。

ですが、もれなく感情的に子供のニーズを理解するのが苦手な方でした。

なので、調査の結果、以下のような問題が見られました。

  • 感情的断絶性:子供の感情を理解することがとても苦手
  • 感情的断絶から起きる、子供の嫌悪感の無視(子供の嫌がっていることを無理やりする)
  • ニグレクトのリスク

一方で、別の事例では、高卒で工場勤務の方がいました。Bさんとしましょう。

Aさんに比べて、Bさんは学歴は少ないかもしれません。

ですが、学歴の少ないBさんのほうが圧倒的にリスクの少ない、感情的な子育てをしていました

これは少し極端な例ですが、仕事や勉強で求められている論理性と子育てで求められている感受性がずれてしまった例ですね。

失敗を許さない、過剰に批判する人がいる

高学歴で仕事も出来るようなデキた方は、何事にも一生懸命取り組み、高い成果を出して来た方たちです。

一方で、そういう方の中には、他人の出来なさを過剰に批判する人もいます。

大人の世界ではそれでも大丈夫な場合が多いです。

というかそもそもそういう批判的な視点は、知的生産性の高い仕事で重要視されるので、必要なことですらあります。

子供に必要なのは「容認されること」

しかし、子供相手だと全く話が違ってきます。

なぜなら子供はそもそも不完全な存在で、基本的に何もできないためです。

子供が求めているのは、ミスのない完璧な仕事に対する評価ではなく、「自分自身と自分がしていることを容認されること」です。

子供がミスを全くしないことは不可能なので、子供のミスを容認する包容力、何かにチャレンジをしたことに対して褒めることが重要になってきます。

なので大人の世界の「失敗のない完璧な仕事」の論理を持ち込むことは全くもってお門違いです。

もし大人の完璧主義を持ち込んでしまったりすると、

  • 小学校のテスト等で、「なんでこんなのも出来ないの」といって子供ができないことを怒ってしまう。
  • 「これだからお前はダメなんだ」と子供の不完全性を馬鹿にするようなことを言ってしまう。
  • 子供へ高学歴であることを押し付ける

なんてことが起きてしまう可能性があります。

こうなると完全に問題の行動となります。

子供としては、

  • 自己肯定感の欠如
  • 自己効力感(自分はできるんだという自信)の欠如
  • 自分の感情の認知ができない

といった問題が発生する可能性があります。

まとめ

もちろん社会的にも成功していて、家庭でもうまくやっている方もたくさんいらっしゃいます。

ですが、学歴社会で生き残るために必要な「論理性」が偏りすぎてしまったがために、「子育てが苦手」な方もいらっしゃいます。

子育てとはそもそも生き物としての人間の営みです。

副次的なものである社会的成功や学歴とは完全に別物であることが分かりますね。

ここまで読んでくれた方はありがとうございました!

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