文系大学院生の就職は無理なのか【学部卒、院卒の就活両方の経験者がお伝えします】

よく文系大学院というと、「就職できなくなるからやめとけ」と止められることがあります。

で、文科省のどこかの文系大学院生の就職の難しさのデータを出して、よく文系での大学院進学の不安が煽られています。

ですが、実際はどうなのでしょうか?

筆者は学部卒、大学院卒どちらも就活を経験しました。

どちらも経験した筆者の観点から、「文系大学院行きたいな。でも就活が不安」「現在文系大学院にいるけど就活大丈夫かな」といった悩みを持つ方に、経験談を伝えていきます!

文系大学院生の就職は無理なのか?

結論から言うと、「業界や会社によっては難しくなるが、全然無理ではない」です。

逆に言うと、文系大学院生だろうが全く気にしない業界や会社もたくさんありますので、そのような業界だと全くデメリットを感じませんでした。

以下に少しずつ深掘りして解説していきます。

文系院生を嫌っている業界は確実にある

文系大学院生は修士卒業して就職するときには、通常24か25歳になっています。

さらに、何かしらの理由で卒業が遅れた場合は、アラサーとなっている可能性が高いです。

そうなると、学部卒でストレートで就職した人は社会人経験をかなり積んでおり、同年齢の人に比べて仕事のスキルや知識が付いていない大学院生は不利になりがちです。

なので、文系大学院生のことを嫌っている会社もたしかにあります

これが「文系大学院生は就活つんだ」みたいに言われる理由かと思います。

そのような会社が集まっているところが多いと就活してて筆者が感じた業界をいかにまとめました。

日系のメーカー(特に中小)

この業界は、学部卒業時にはかなり受け入れてくれたような気がしました。

売り手市場もかなり影響していたと思いますが、学部で就活をしていた時はESで落ちたことはほとんどありませんでした。面接では結構落とされましたが笑

ですが、文系の大学院に進んだ途端にESの通過率がかなり落ちたように感じました。

筆者は、学部卒業時に精密機器メーカーに内々定をもらって、内定者懇親会とかにも参加しました。

ですが、150人近くいた新卒の同期の中に、文系の大学院出身の人は一人もいなかったと思います。

メーカーは院卒の給料が高く設定されていることが多いですが、理系の大学院卒に比べて仕事に使える知識のない文系は、その給料を払う知識や経験がないと判断されてしまうのでしょう。

ですが一方で、文系大学院卒を採用しているメーカーも多数ありますので、四季報の企業ページの採用実績をみて確認していきましょう

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地元密着系の企業

これは少し例外ですが、地方銀行など、地方限定でビジネスを行なっている企業は文系大学院出身の人は極端に少ないように感じます。

筆者は地方出身で、大学院に来る前少し地方の会社で働いていましたが、文系大学院出身の人は一人も見ませんでした。

単純に母数が少ないということもあるかもしれませんが、文系大学院生の知り合いでも、地方公務員になる以外の民間企業就職で地方で就職した人は見たことも聞いたことがありません

なので、メーカーに加えて地元密着で仕事をしている地方の企業は、あまり文系大学院の人が応募していっても徒労となる可能性が高いように感じます。

文系院生ウェルカムな業界もある

逆に文系大学院ウェルカムという業界もいくつかありました。

筆者の個人的な実感でいうと、

  • IT(日系、外資どちらも)
  • ベンチャー企業
  • 外資系

あたりが学部時、大学院時のときとあまり変わりなく就活ができたように感じました。

実体験を踏まえて以下に解説をしていきます。

IT系(日系、外資どちらも)

筆者が内定をもらったのもIT系です。

ITは今業界全体がかなり伸びてきており、いい意味で人手が足りていない業界です。

なので、文系大学院卒だろうが既卒だろうがあまり関係なく採用活動をしている企業が多いです。

なので、企業にもよりますが、IT系を受ける場合は、学部卒の人と同じように「ITに興味あります」感を出すことができれば、全く問題ないです。

筆者も学部卒の人とあまり隔たりなく採用をしてもらったような実感があります。

文系大学院、しかも博士課程の人が未経験のSE(システムエンジニア)として就職したという事例も聞いたことがあるぐらいですので、IT系はかなり狙い目です。

ベンチャー企業

これも「何がしたいか」といった志望理由さえ語ることができれば、「文系の院生だから」という理由でネガティブな評価を得ることはあまりありません。

筆者の知り合いの大学院生は、ベンチャー企業に就職した人が多い印象です。

筆者もイギリスでは超無名の大学院に通ってる上に特段成績が良いわけではありませんが、それでもオファーサイトからいくつかベンチャー企業からオファーを頂きました。

外資系

外資系に関しては、正直メーカーとかでもかなり大学院生を取っているイメージです。

実際に外資系メーカーに関しては筆者もエントリーはして、面接まで行くことができました(面接で落ちましたが、それは完全に筆者のせいです笑)

なので、外資系は業界関係なく、文系院生を多く取っているイメージがあります。

やりたいことがない院生が志望動機を作る二つの方法

文系の大学院生をやっていると、その専攻内容を仕事に活かせることはかなり稀です。

なので、文系学部卒の時よりもかなり「その専攻で大学院まで行っててなんでうちなのか」みたいなことをほぼ全ての面接で聞かれた気がします。

逆に言えば、学部卒の就活生はそもそもこれをあまり聞かれないので、「その専攻でなぜその会社のその仕事なのか」をはっきりと伝えることができれば、学部卒の人とかなり差別化を図ることができます

ですが、やりたいことがない人はこれがとても難しいです。

筆者もそうだったので、そんな筆者がやった方法を以下に解説していきます。

自分の分野の研究方法を仕事に活かせるか考えてみる

学部生と大学院生のスキルの違いとして「研究方法」が身についているという点です。

文系の大学院に行ってみると、とんでもない書籍の量を読まされます。

その中から必要なことを抽出し、論文にまとめる必要があります。

こういった研究をかなりの量をこなしていることが、学部生との差別化がしやすい点です。この点をどうにか志望動機に結び付けられそうかどうか考えてみましょう。

例えば、

  • 膨大な書籍や情報から論文にまとめる力→課題を的確に捉えられる力
  • インタビューをして論文にまとめた→人の潜在的な課題を抽出する力
  • 論文のプレゼンを卒論に比べて圧倒的な回数をした→要点をまとめて相手に伝える力

これらのスキルは顧客のニーズを的確に捉える必要のある仕事、例えばコンサルや営業の仕事で活かせることが多いので、これらの業界でウケが良いです。

こんな風に、自分の研究分野をそのまま使うのではなく、「研究方法」の方を志望動機につなげて考えてみてください

熱意がある感じを装う

なんとか上記の方法でやり方を考えたらはいいけども、問題はそれが本心であると限らないことです。

結論、本心の志望動機でなくても全く問題ありません

最初は無理やり作り出した志望動機なので、違和感を感じることが多いです。

ですが、それを繰り返していくと、その違和感が消えていきます。

面接の場数を重ねて意識高い系の建前を語りまくっていると、自然とそれが自分の本心であると錯覚するかのように熱く語ることができるようになります。

人間は自分のことさえ騙すことが可能な生き物です。心理学的にも証明されています。

そうなれば意識高い志望動機を熱く語れるようになりますので、最初は嘘でもなんでもいいので、意識高い系の志望動機を作り、それを語りまくるようにしましょう

心理学専攻の筆者がIT企業に出していた志望動機では、

  • 心理学や面接技法の研究を通して学んだ「課題抽出力」を顧客の問題解決に活かしたい。抽出した課題を解決することを考えると、急成長しているITならば有効かつ包括的な課題解決が可能なので、ITを志望します。

とたいそうなことをほざいていましたが、

本心としては、

  • メンタル超絶弱いので嫌になったらすぐに会社辞められるように、汎用性高いスキル身につけておきたい
  • 海外で働きたいので、IT系のスキルを身につけておきたい

でした笑

最初は本心の方が勝ってしまっていたので、ぎこちなくて落とされたりしていましたが、そのうち作り出した方を熱く語れるようになったので、そこからは面接もうまくいくようになりました。

ご参考になれば幸いです!

まとめ

文系の大学院に進むと、たしかに学部卒に比べて限られることがあります。

しかしそれ以外のところでは全く気にされませんし、むしろ学部卒よりも論理的思考であったり、その分野の研究方法だったり、文系大学院に進む行動力だったりが身についていることが多いので、伝え方次第ではむしろ有利に働くことがあります。

なので、就職のせいで文系大学院に進むのをためらっている方がいたら、あまり「文系大学院は就職無理」だとかいう噂に惑わされず、本当に行きたいのであったら(少し不利になるのは確かなので)、就職のことはそこまで考えずに大学院に進んでも問題はないかと思います。

ここまで読んでいただいた方はありがとうございました!

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