愛着障害とは?【愛着理論をわかりやすく解説します】

  • 「愛着」ってなんか聞いたことあるけどなんなの?

といった疑問にお答えします。

この記事を読むことによって、「愛着障害、愛着理論の最新研究」が大まかにわかるかと思います。

筆者の経歴は、心理学系のイギリスの大学院で愛着理論を専門的に研究し、修士号ではDistinction(成績優秀)を取っております。

そんな筆者が可能な限りわかりやすく解説しますので、数分ほどお付き合いくださいませ。

愛着障害とは

愛着障害ってのを理解するためには「愛着」がなんなのかってのを理解する必要があります。

愛着の障害って書きますからね笑

「愛着」とは、超簡単にいうと「周りの人を根本的に信用出来ているかどうか」です。

他人へ愛着を持てる人、すなわち他人を根本的に信用している人は、

  • 周りの人は優しいな。感謝しなきゃな。
  • 自分の周りは基本的にいい人たちだから、その人たちに恩返ししなきゃな

と他人への慈愛をベースに行動できます。

ですが一方で、根本的に信用出来ない人もいます。

  • 周りの人は怖いな
  • あの人ムカつくな
  • 他の人とつるむの面倒くさいな

と無意識に考える人もいます。

一方、「信用はしてるけどなんか怖いな」とどっちともつかない人もいます。

どれが良いというわけでもなく、その人の特徴のことです。

家庭環境で愛着は大体決まる

他人への愛着を持てるかどうかの多くは、幼少期の家庭環境で決まります。

当然他の要因(遺伝、学校、友人関係、社会情勢 等々)ありますが、幼少期の家庭環境が一番大きな要因です。

親がいわゆる毒親だったりすると、「周りの人は信用できない」と無意識下に刷り込まれてしまいます。

人間は一人では生きていくことは出来ません。

人に囲まれていく人生で、「周りの人は信用出来ない」刷り込まれてしまったら、そりゃ生きづらくもなります。

その生きづらさが、「愛着障害」って言われているものです。

愛着の分類

「愛着」はいくつか分類があります。

ここではメインのタイプの、安定型、不安型、回避型を紹介したいと思います。

主に不安型、回避型を持っている人が「愛着障害」多くの場合なりやすいです。

本当はもっと複雑ですが、それぞれのタイプのおもな特徴を書いておきます。

【安定型】

  • 人との交流を心から楽しめ(やすい)タイプ
  • 親密な関係を作りやすい 人
  • の気持ちに共感しやすい

【不安型】

  • 広く浅く人間関係を作るタイプ
  • 人の顔を伺いやすいタイプ
  • 「受け入れられたい」、「認められたい」という意識が強いタイプ

【回避型】(厳密には恐れ-回避型ってのもありますが、今回は一つにまとめます)

  • 希薄な人間関係が好きなタイプ
  • 自己開示が苦手愛情
  • 深い関係を築くのが苦手なタイプ

といった感じで分類されます。

現在の分類の理解はちょっと違います【世界の最新研究】

この記事を読んでいるあなたも、

  • 「私は不安型かな」
  • 「それとも回避型かな」

といって思いを巡らせていると思います。

昔の自分もそうでした。

ですが、この分類って実は愛着の研究では少し古くなってきています。

この理論ってAinsworth、Marymainといった愛着研究の巨匠みたいな人たちが1970、80年あたりに作った理論です。

Ainsworth先生です↓

引用:http://www.feministvoices.com/mary-ainsworth/

1970年とかってもう割とけっこう古いですよね。

それに伴って、新しい理論が出てきています。

それがDMMモデルという考え方です。

詳しいことは以下の記事にまとめていますので、良かったら読んでみてください↓

ちなみにこのDMMモデルって日本にあまり広まってないので、日本語の本がほとんどないです。

2019年9月唯一の本が以下のやつなので、かなり専門的ですが、興味あってある程度知識ある方はぜひ。

筆者もこれの翻訳前の原著を使って勉強してました↓

成人アタッチメントのアセスメント

新品価格
¥5,940から
(2019/9/4 00:07時点)

「なんでその行動してるんだろ」という理由も考えるDMM

このDMM理論では、

「あなたの愛着はこれだからこんな行動してるんだね」

といった感じで分類だけでは終わりません。

というよりも、一歩踏み込んで

「その愛着行動をすることでどうして欲しいのだろう?」

といったことも考えます。

以前の安全型、不安型だと「この人はこの愛着スタイルを持っている」という「分類」に重きを置いています。

なので、「どうして欲しいんだろう」といった理由のところまではあまり突っ込みません。

ですが、DMMはそこをかなり分析します。

「こんな行動をしているけど、それは何をして欲しいのだろう?」

といった、その人が「他の人にどうしてほしいからそうしているのか」といったところにもフォーカスを当てます。

例えば、回避型愛着を持っている人がいるとします。

従来の考えだと、

「この人は人を避けている。回避型愛着を持っているかもしれない」

といった考え方になります。

ですが、DMMだと行動にフォーカスを当てるので、

「この人は人を避けている。なぜ避けているのだろうか?根本的に人が嫌いなのか?それとも「辛い自分」を演じて、分かって欲しいだけなのか?」

といった感じになります。

なので、現在の日本でメジャーになっている「安全型、回避型」といった分類だけでなく、こういった新しい理論もあると知っていただけると深い理解につながるかと思います。

まとめ

今回の記事のポイントをおさらいしましょう。

  1. 「愛着」とは、超簡単にいうと、「周りの人を根本的に信用出来ているかどうか」
  2. 主流の愛着理論では、その信用度合いと行動によって、「安定、不安、回避」に分けられる。
  3. 新しいDMM理論では、分類に加え、「なぜその行動をするのか」の分析を重要視する

今回はこれで以上になります。

何か学んで頂けることがあれば幸いです。

返信を残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です