
- あの人ナルシストっぽいけどどうなの?
- ナルシストってどんな人なの?
といった疑問に答えます。
この記事を読むことによって、あなたの友人、親族、職場や学校にいる人が、「あ、この人はナルシストなのかな」ということが分かるようになります。
筆者はイギリスの大学院で親子心理学を専攻し、修士論文の題は「ナルシストの子育てについて」です。
そんな背景の筆者が、「ナルシストの特徴」について解説をしていきたいと思います。
目次
自分の話(特に自慢話)、他人の批判が多い
ナルシストと聞くと、ドラえもんのスネ夫みたいな自信満々な人を思い浮かべると思います。
あなたの周りにいる人も、
- 「自分はこんなにすごいんだぞ」
- 「こんな学校出てるんだぞ」
- 「こんな仕事してるんだぞ」
といった感じで自慢話を多くしているかと思います。
ナルシストの人は、なぜあんな風に自信満々なイメージがあるのでしょうか?

それは、不安定な自己肯定感を隠すために頑張って虚栄心を張っているためです。
根本的な自己肯定感が低く心が不安定なので、他のところから「あなたはすごいね」と言われなくては、自己肯定感が保てません。
「あなたはすごいね」と言われるとために一番有効な手段は、自慢話です。
ナルシストの人は自慢話をすることで、周りの人からの賞賛を得ようとします。
明らかなナルシストと隠れたナルシスト
ですが実際のところは、スネ夫のように明らかな自慢話をしない場合があります。
明らかな自慢話をしない隠れたナルシストは、心理学ではVulnerable narcissists(脆弱的なナルシスト)と言います。
そのような隠れたナルシストはとても分かりにくいです。
そのため、以下にチェックリストを作ってみました。
その人と話していたり、自分自身に以下の特徴が当てはまると、もしかしたらナルシストの気質があるかもしれません。
完全に個人的な主観で作ったものですが、参考にしてみてください。
- 自分の話ばかりしてくるので疲れる
- 自分やその人の身近な人の自慢がえげつない(「俺の友達すげえんだぜ」みたいな感じ)
- 自分の仕事や勉強の成績自慢が多い
- 他人の批判がやたら多いけど、本人には直接言わない
自分に対する批判が異常に嫌い

自分の批判を受けるのは誰にとっても気持ち良いものではありません。
しかし、ナルシストの人は基本的に自分に対する批判に一般の人と比べてかなり弱いです。
その理由として、根本的な自己肯定感が欠如しているためです。
その欠如した自己肯定感を満たすために、ナルシストの人たちは、周りの人たちからの「自分への賞賛」や「尊敬の眼差し」を集めることにとてつもない熱意を傾けます。
批判の言葉を述べられることは、その人の「自分への賞賛」の熱意に背くことになります。
反抗するか機嫌が悪くなるか
その「自分への賞賛」の熱意に背かれた人が取る行動は主に二パターンです。
- 「俺の方が正しい」と明らかに反抗する
- 「なんでわかってくれないんだ」と機嫌が悪くなる
1の「俺の方が正しい」といった行動をする人は常に怒っているような印象を与えることが多いです。
仕事上では、「お前の意見とかいいから俺に黙って従え」といった横柄な態度を取ることが多いです。
特にナルシストの傾向がある人が上司やリーダー的な地位にいるとそのような傾向が出ることがあります。
反対に2の人は普段は大人しいけど、自分への批判を受けたりすると、
「なんでわかってくれないんだ」
「俺はこう思っているのになんでお前はこうなんだ」
と明らかな敵意は見せずに機嫌を悪くすることで、相手にわかってもらおうとするタイプです。
この二パターンどちらも賞賛が得られないと判断すると、次のパターンに移行することがあります。
キレると尋常じゃ無い怒りを見せる(自己愛性憤怒)
批判だったり、自分にとって思い通りにならないことが起き続けると、稀に自分でもコントロールできないような強い怒りを見せることがあります。
これが自己愛性憤怒と言われる怒りです。
一般的に恒常的に批判を受け続けたりすると見せる怒りです。
この怒りはとても強く、稀に暴力をみせる場合もあります。
よく暴力事件をしてしまう人が、「ついかっとなってしまった」ということがあります。
このように急に出てきてしまう怒りが自己愛性憤怒の特徴です。

まとめ
簡単にナルシストと言われる人の特徴をまとめると、
- 自分の話が多い
- 他人の批判が多い(本人に直接は言わない)
- 自分に対する批判が嫌い
- 批判を受けると、機嫌が悪くなるor怒る
- 稀にキレる
といった特徴になります。
これでナルシストがどんな人なのか、少しでもわかっていただけたら嬉しいです。
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