自分が愛着障害っぽいのは分かったんだけど、なんかいい本ある?
こういった疑問にお答えします?
この記事を読むことにより、
ちなみにこの記事では、英語での本を紹介しています。
英語の本読めんわ!という方は別の記事で紹介しますので、少々お待ちくださいませ。
わざわざ英語の本を紹介しているのは理由があります。
愛着の最新研究は大体英語圏の海外で行われているためです。
日本を含めてアジアの愛着研究は、今の所英語圏の一歩遅れた感じになっており、英語圏で出始めている理論も日本にはまだ入ってきていません。
なので、より新鮮な最新の研究を紹介したく、実際にイギリスの大学院で愛着の研究をしてきた筆者が、おすすめの書籍を紹介していきます。
目次
ちょっと心理学をかじった人向け
Attached
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Attached: The New Science of Adult Attachment and How It Can Help You Find–and Keep– Love 新品価格 |
一番簡単でわかりやすい本で、愛着理論を知ったばかりの初心者の方向けの本です。
この本で取り扱っているのは、愛着の問題が出やすい、夫婦関係や恋人関係といった恋愛関係です。
例えば、「あまり人との交流を楽しめない回避型」と「構って欲しい不安型」が一緒になってしまうと、お互い満たされずに、困ったことになってしまいます。
最後にどんな風に安定的な関係に持っていくのか、実践的な方法も書いてあり、愛着障害持ちの本人の方にもオススメの本です。
Rethinking Narcissists
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Rethinking Narcissism: The Secret to Recognizing and Coping with Narcissists 新品価格 |
「ナルシスト」についての本です。
「ナルシスト」っていうと性格の問題と軽く片付けられかねません。
ですが、不安定な愛着の問題とかなり密接に関わっています。
ナルシストについては、こちらに解説にしておりますので、よろしければお読みください。
精神科医の岡田尊司先生の著書によると、日本人の1/3ぐらいが不安定な愛着の要素を持っているみたいです。
ということは、日本人にもメジャーな問題でもあります。
これを読んでみると、あなたの周りの人、もしくはあなた自身の中に眠るナルシストの気質が分かるかもしれません。
The Routledge Handbook of Attachment: Theory. New York: Routledge.
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The Routledge Handbook of Attachment: Theory 新品価格 |
今までの愛着理論の研究を概説しており、愛着理論を体系的に学ぶのに良い本です。
日本語での書籍がほとんどない、最新理論のDMM理論についてもかなり分かりやすく解説しています。
DMM理論については、簡単に解説したページがここになりますので、よろしければご覧下さい。
すでに心理学の知見がある人向け
Raising Parents
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新品価格 |
上記のThe Routledge Handbook of Attachment: Theoryの一歩踏み込んで深く解説をしている本です。
愛着理論の最新理論である、DMMモデルを提唱しているCrittenden先生が執筆した本でもあります。
筆者のいた大学院でも勧められ、かなり使われていた本です。
筆者の大学院で学んだことのほとんどはこの本から来てると言っても過言ではありません。
筆者のいた大学院の学費は200万円以上した一方、この本は数千円で買えます。
これほどコスパ良い本もないので、愛着理論に興味のある方で、すでにある程度知識ある方はぜひ読んでみてください。
Assessing adult attachment
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例えば、昔の両親との記憶に対する形容詞を挙げるように相手に頼み、それに対して出てくる形容詞やエピソードによって愛着スタイルを判断します。
その技法をAAI(Adult Attachment Interview:成人愛着面接)と言います。
そのAAIの技法を学ぼうとすると、アメリカかヨーロッパに行き、数週間のトレーニングを受ける必要があります。
それを数千円で学ぶことができますので、こちらも少し高いですが、コスパの良い本だと言えます。
まとめ
以上が、筆者がイギリスの大学院生活を通じて必要だと感じた本5選です。
ぜひご質問等あればコメント欄へお書き下さい。
ここまで読んでいただいて、ありがとうございました!