
- 文系で海外の大学院行きたいんだけどどんなメリットあるの?
- その後の進路ってどうなんの?
こういった疑問にお答えします。
この記事を読むことにより、
- 文系で海外の大学院に進むことのメリットがわかります
- 文系の海外の大学院生ってどんな生活してるのかが、少しだけわかります
筆者は社会科学系(発達心理学)でイギリスの大学院の修士課程に進学し、卒業をした経験があります。その経験から分かったことをお伝えいたします。
ちなみに、この記事でいう「海外の大学院」とは主に英語圏の大学院、その修士課程を指しています。
数分で読めますので、ゆっくりと読んでいってください。
目次
世界の最先端の研究に触れられます
これが一番のメリットかもしれません。
一部の専門分野(日本に関係する分野等)を除き、基本的に最新の研究論文は英語圏もしくはそれ以外のヨーロッパ圏で最初に出版されます。

それが書かれている場所で学んで研究したり、教授に直接教わることは、正直それだけでも行く価値はあるかと思います。
実際に筆者の専門分野である発達心理学領域の愛着理論もアメリカ、イギリス、イタリアで最新の研究がされています。
それを研究している先生に直接学べただけでも、ほとんどの日本人が知らない知識をかなり深いレベルで身につけられ、自分にとってはかなり価値のあることでした。
世界に研究者や学生のコネクションができます
これも大きなメリットの一つです。
英語圏の研究が進んでいるというのは、世界中で周知のことなので、世界中の非英語圏の優秀な学生が集まってきます。

中には国の奨学金を得ているようなめちゃめちゃ優秀な人もいます。
そのような優秀な人たちや、世界の研究者の人たちと深いコネクションを作ることができるのは、海外の大学院に行かないと中々できないことです。
筆者の場合は、色々あって学生の知り合いはあまり出来ませんでしたが、発達心理学領域でかなり著名な先生と気軽にメールで質問ができるくらいの仲にはなることが出来ました。
そのような人脈を築くことができるのは、最先端の研究に触れられることに匹敵するレベルのメリットかと思います。
どんなレベルの英語にも対応できるようになります

文系の大学院に行くような方はもともと英語ができる方が多いです。
ですが、海外の大学院に行くことにより、かなりハイレベルな英語の使用にも困らなくなります。
特にリーディングとライティングに関しては、筆者は全然ですが、人によってはネイティブと変わらないレベルになります。
その理由としては、尋常じゃないくらいの本と論文を読まされ、書かされるからです。
筆者の専攻は心理学で社会科学なので、あまり多くはない方ですが、一応参考までに修士号取得までに書いた数はこの程度です。
- 課題1: 4000 word
- 課題2: 4000 word
- 課題3: 3500word
- 課題4: 2000word
- 修士論文:15000word
- 合計: 28500word
読んだ数は記録してないのであんまり覚えてないですが、修士論文の参考文献で使ったのが論文80本、実際読んだのは本を含めて200本は超えています。
課題も含めると400から500ぐらいは読んでいるはずです。
それだけ読んだり書いたりしていれば、英語も日本語もそんなに変わらないくらいになります。
それも海外の大学院に行く一つのメリットかもしれません
日本に戻ってきたときに評価されやすいです
これは完全に主観ですが、海外の大学院を出ていると、日本国内の大学院を出ている場合よりも、評価がされやすい傾向にある気がしました。

筆者は日本の大学院だったらただのザコでしたが、海外の大学院を出ているというだけで、民間企業に就活をするときに、以下の下駄を履かせてもらったような気がします。
- チャレンジ精神がある
- 英語力の担保がある
- ビジョンがはっきりしている(わざわざ海外を選んだという点で)
正直どれも自分には当てはまっていないような気はしますが、企業側が勝手に先入観でそう思ってくれる節はあったと思います。
心理学で言うところのハロー効果ってやつですね。
ハロー効果とは、人を評価する際、その人の持つ顕著な特徴によってその評価が歪められるといった心理効果です。
日本では文系大学院、しかも海外というのはあまりいないので、就職のときには勝手にあっちがそう思ってくれていたような気がします。
ちなみに、筆者は選びませんでしたが、アカデミックキャリアを行く場合はかなり明確なメリットがあると思います。
- 世界の最先端の研究に触れ、知識を身につけている
- そこで論文を書いている
- 世界の研究者とのコネクションがある
といった形で評価がされやすいと思います。
人にもよりますが、結果を残している教授の経歴を見ると、多くの場合海外の大学院で研究をした経歴があります。
そんな風に、民間企業に進む場合でも、研究職を目指す場合でも、評価がされやすくなることがメリットの一つかと思います。
ワークライフバランスが保ちやすいです
これはおまけ的な感じですが、海外の大学院、少なくとも筆者がいたイギリスの大学院では、日本の大学院に比べてわりとワークライフバランスが保ちやすいです。
人にもよりますが、課題前のよほどやばい状況じゃなければ、全く休み取れないみたいな状況はあり得ません。

一昔前に東北大学の研究室がブラックで、大学なのにブラック企業大賞受賞してるみたいなことありましたが、まずそういうことはあり得ないとおもいます笑
あと先生に関しても、自分の周りで聞く感じでは、パワハラやアカハラみたいなことをしてくる先生は一度も聞いたことがありません。
詳しくは別記事にまとめておりますので、興味のある方はこちらからどうぞ↓
まとめ
まとめると、文系で海外の大学院に行くメリットは以下の通りとなります。
- 世界最先端の研究に触れられます
- 世界に研究者や学生の人脈ができます
- 日本に戻ってきたときに評価がされやすいです
- 大学院生活のワークライフバランスが取りやすいです
今回はこんな感じになります。
メリットは人によって千差万別ではありますが、筆者自身が感じたメリットはこんな感じになります。
大学院進学のご参考になれば幸いです。
ここまで読んで頂いてありがとうございました!